■不妊・未妊の原因
東洋医学では、身体全体で診るのですが
不妊症の場合、大きく分けて4つの原因があると考えます。
1 整形外科的原因
2 内科的原因
3 心療内科的原因
4 婦人科的原因
1では、骨盤のゆがみなどにより、骨盤内の血流が悪くなり、
妊娠しにくい環境となっていることが考えられます。
この場合は骨盤を整えることにより、血流の改善が期待できます。
子宮・卵巣は骨盤内腔にあるので、血流の影響を大きく受けます。
また、このようなゆがみが腰の痛みとして現れることもよくあります。
2では、胃腸が弱い人、食べても太れないなど虚弱さが原因となるものです。
栄養の吸収が悪いと、身体に余裕がありません。
自分の身体を養うのに精一杯では、おなかの中でもう一人分の命を育てていくことが
難しくなかなか妊娠に至らないということになります。
この場合も、腎を補い、胃腸の調子を整えることで、改善が期待できます。
3では、心と身体のバランスがわるく妊娠に至らない場合です。
不妊はとにかくそれ自体がストレスの大きなものです。
周囲の無理解や、何気ない言葉にも、自身が気づかぬうちにストレスになって
いることもあります。
また、不妊治療において体外受精など、精神的にもかなり負担になるものです。
妊娠するために頑張っても上手くいかないことがストレスとなり、体はどんどん
いい状態でなくなり。不妊の悪循環ともいうべき状態の方も実際多いです。
自律神経を整え、リラックスできる鍼灸を併用することで、妊娠の確率があがる
とデータにもあるように、なにより精神と体のバランスをとるのに役立ちます。
この原因ではとても鍼灸治療が向いていると言えると思います。
4では、子宮筋腫・子宮内膜症・女性ホルモンバランス・卵管の状態などなど
様々な原因が考えられます。
この場合は、まずその原因を同時に治療することが大切です。
自分の体の状態を知り、なにを改善し、なにが足りないのかを知るのにも役立ちます。
まずは、改善できる症状があればそれを先に取り除き、ゆっくり母体の土台作りを
はじめるのが妊娠への近道であると考えています。