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漢方薬について

漢方薬のふしぎ

ajisai

鍼灸学校の中国への研修旅行のときに、中国のお医者さんから聞いたお話。

中国では、「中医」と言われる東洋医学のお医者さんがいます。
中医による、四診という4つの診察方法(望診・触診・聞診・切診)の結果
病状ごとに違った施術者(漢方医・鍼灸医・推掌)に指示がだされる仕組みです。

その時に教わったことは今までの東洋医学のイメージと大きく異なりました。

中医曰く「一般的に、漢方薬は副作用がない、でも効果はゆっくりしかあらわれない」
と思われているけれど、実はそうではない。ということでした。

私もその時までしっかりそう信じていました。

しかし、中医が言うには、漢方薬もその他の治療法も見立て(診断)さえ合っていれば
なんらかの効果がすぐにあらわれる、ということでした。

例えば、頭痛・肩こりなどで「葛根湯」を処方された場合
葛根(クズの根)には発汗・鎮痛などの作用がありますから
その漢方薬が効いている場合には、薬を飲んで30分〜1時間位で
多少なりとも、血行がよくなる・体が温かくなる・痛みがやわらぐ
などの効果があるのだそうです。

ちなみに副作用というか、処方が合っていない場合は
「効果がでない」ということになるのだそうです。

これは、鍼灸治療でも同じようなことがあって、もちろん、長く患っていた
疾患が一度で跡形もなく症状が消える、なんてことは、そんなにないと思いますが
治療が的確で、鍼灸治療が体質にもあっていた場合、治療した日か
翌日までには、効果を実感される場合がほとんどです。

逆に言えば、効果がなかったときは見立て(診察)が悪かった。
ということになりますので、患者さんからいただくフィードバックはすごく
気になっているのです、実際。

季節の養生法

ajisai

東洋医学の古典「皇帝内経」によると
『春は「発生」の季節といいすべての物が芽生え
天地間の万物は生き生きと栄える。』とあります。

「春の養生法」は
『夜更かしをしてもかまわないが朝は早く起きる。』です。

朝、ゆったりと散歩などして体をのびのびと動かし、春に芽生えた万物と同じように
心身ともに生き生きと陽気を発生させるのがよいとされています。

himawari

『夏は「生長」の季節といい
この三ヵ月間は、天地間に陰陽の気が盛んに交流する』とあります。

陽気が多く発生するので万物はどんどん成長して咲き栄えます。

「夏の養生法」は『夜は遅く寝、朝は早く起きる』です。

日の長さと暑さを厭うことなく、物事に怒らずに気持ち良く過ごすのがよいとされています。
夏の満開の花のように、体内の陽気をほどよく発散させるのがよいのです。

himawari

『秋は「収斂」の季節といい
万物が成熟して収穫される』とあります。
徐々に空から強い風が吹き
大地には粛清とした気配が漂います。

「秋の養生法」は『鶏と同じように、早寝早起きすべきである』です。

心を安らかにし、陽気をひそめて、天地の粛殺とした気の影響をやわらげるとよいとされています。
冬にそなえパワーを節約し規則正しい生活を心がけましょう、ということでしょうか。

kamomiru

『冬は「閉蔵」の季節といい
万物の生機が閉じこもる』とあります。
至る所で川が凍り、地が裂け
天の陽気は万物から遠ざかります。

「冬の養生法」は『夜は早く寝、朝はゆっくりと起きる』です。

日の出日没に伴って、起居すべきである。とされています。
体内の陽気を洩らさないように、寒い刺激を避け、体を暖かく包むのがよい冬の過ごし方です。

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福岡市東区下原
電話 092-671-4818
鍼灸師  縄田 敦子
■診療時間 9〜19時
■休診日  日・祝日
■初診料 1000円
■治療費 3500円
■各種保険適用・予約制

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