■整形外科 腰痛(慢性腰痛)
病院に行くほどではないにしても
「腰が痛くなったことは一度もない」という人のほうが稀ではないでしょうか?
推定1000万人とも、それ以上ともいわれる我が国の腰痛人口。
もちろん、鍼灸院でもメジャーな疾患です。
ずっと同じ姿勢をしているとき、一見筋肉は働いてないように見えますが
姿勢を保持するための筋肉はものすごく働いています。
そして、筋肉は疲れると乳酸がたまり、動かなければ血行がわるく
それがそのままその場所にとどまり、痛みとして感じてしまいます。
最近では「特にはっきりした原因(激しい運動、重いものを持つなど)が
なくても起こる腰痛」が問題になっていて、これはストレスなどで
痛みを感じる度合いが高くなる、または自分自身の痛みを緩和する脳内の物質
の出がわるかったり効きがわるくなったりして起こる悪循環だと言われています。
実際、近頃この腰痛の割合がふえているように感じます。
腰痛は、生まれ持った骨格の弱点と、日常の姿勢、それに過度の負担
などがあわさって起こります。
筋肉が原因の、いわゆる普通の腰痛の場合、初期の処置で一番いいのは
安静です。しっかりと安静にすることは、生活をしていたら言うほど
易しいことではありません。しかし、せめて「腰を意識して動く」
「手をあててゆっくり動く」など、できるだ負担をへらすように
くらいは、心がけたいものです。
痛みは我慢するより早めに対処したほうがこじらせずにすみますよ。
※治療方針は急性腰痛(ぎっくり腰)
とほぼ同様です。